忍者ブログ
イチの萌え日記

イチの萌え日記

いつだって妄想ばっかり
[199]  [198]  [197]  [196]  [195]  [194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

10月7日というのは、実は以前好きだったテニスでのカプの攻めの誕生日です。
彼は中学生らしからぬ風貌と言動で、またその指導方法というのは極めて厳しく、真面目も真面目な型物男なのです。
その真面目さゆえ、受けとして解釈するならばある意味桂さんのように真面目ボケ、という感じだと思いますが、私の場合、彼はボケる余地もない、生粋の真面目部長としてみておりました。
そんなこんなで私10年近く好きだったわわけなんですが、実は塚不二でものを書いたのってほとんどないんですよね。当り前か、読み専だったから…。
ということで、ここは何かの縁、ちょっとだけ小話をやってみました。
別ジャンルの話ですみません、苦手な方がいらしたらほんと申し訳ない。畳んでおきますので、スルーしてやってくださいませ。

ていうか中学生…自分が中学生の時のことなんでもう忘れてるんでリアリティななさ過ぎる…!


で、台風が。
例の猛烈な台風がやってくるようです。
全国、かなり広範囲にわたって接近する、もしくは上陸の恐れもあるとのことですので、みなさま本当にお気をつけ下さいませ。
私ねー北海道育ちだから、あんまり台風ってわかんないのですよ…怖い!
そんでこの台風の中、私の上司二人(近藤さん(仮)と土方さん(仮))は明日から関東出張です。
無事の帰りをねがって、お守りにミルキー黒糖味をあげたら、速攻で食われてしまった。
えええーそれお守り…
ま、いいですけれども…。

拍手お返事、というかほとんど私信も続きにたたんでおります。
ありがとうございます、準備も抜かりないよう頑張らせていただきます~!
 


まずは拍手お返事です!
なつ様
拍手いただきましてありがとうございます!無配、今週のジャンプを読まないまま書いてしまったので、設定がありえない感じですけど。もしお荷物にならない程度でしたら、お持ちいただければと思います!
なつさんも、お気をつけ下さいませ、お天気もアレですし…
会社ネタ、おもしろいですか?!わ、ありがとうございます。私のドジぶりのぶっちゃけトークなんでねーもう恥ずかしい限りです。が、笑っていただけるのがせめてもの救いです(笑)
本誌、よかったですよね。そんでほんと、いやらしいですよあの子たちときたら!ていうか「生」ていうのがもう生々しくて大変萌えあがりました、ウフフ…!
メッセージありがとうございました!



さて、ここからは庭球王子のメガネ部長×変人天才の小ネタです。
苦手な方いらっしゃいましたら本当に申し訳ございませんが、スルーでお願いします!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


移動教室から戻るときに、6組の前を通りかかった。
彼はどんな時でも全く動揺しない男だったから、わざわざ開いた扉の中の喧騒を覗きこむことはない。いついかなる時も、彼には前進するための道しかない。それは比喩表現ではない。実際彼は、寄り道などというものに全く縁がない男なのである。

「ウッソー、不二ってばマジで言ってんの?!」

雑多な廊下にあっても、菊丸の声は一段と高く彼の耳に届いた。正確にいえば菊丸の声というよりは、「不二」という名前が聞こえる。
それでも彼は振り向くことはない。動悸が激しくなることもなければ、視線を揺らしたりすることもない。なんといっても彼は、手塚国光なのだから。



スポーツの秋というが、この季節は本当にスポーツ活動に適した気候である。士気をそぐような湿気が消え、十分にウォームアップをしたくなるような、ちょうどいい気温。それから、高い空は外での練習に開放感を与えてくれる。ランキング戦を控えているテニス部にはあつらえ向きだ。
彼がこの部を率いるようになって初めてのランキング選。目に見えて実力をつけてきている後輩の指導には、しぜん熱が入る。すると二人一組のスマッシュ練習を見ていた彼の目に、コートの脇で何やら浮ついている6組の二人の姿が止まった。彼は指導に集中しており、わき見することなどはあり得ないのだが、だからといって、さぼっている連中に気がつかないほど愚鈍ではないのだ。

菊丸がラケットを持ち、バトントワリングのようにしゅるんしゅるんと回している。いつの間にそんな技を身につけたのだろうか。バスケットボール選手やサッカー選手がボールを体になじませるように、ラケットを器用に操っている。不二がそれに何事か褒め言葉を送っているようだ。しまいには自分のラケットを同じように回そうと長い指を繰った。

「そこ!何をしている!練習する気がないならコートから出ろ!」

鋭い彼の叱責に、菊丸がびくんと体をとびあがらせた。

「いや、別に遊んでたわけじゃぁ」

「グラウンド10週!」

「うあー!すんませんっしたーっ」

青学テニス部伝統の罰に口ごたえすればどうなるのか。それをよく知っている菊丸は一目散にかけだした。

「何をしている、お前もだ」

怒鳴られてもけろりとしている不二にもぴしゃりと言い放つ。こんな時でも不二の笑顔というのは、かけらも崩れることがないので、彼はいつも扱いに困る。

「うん。ごめんね」

不二はちっとも悪く思っていなさそうな様子で彼に笑いかけてから、菊丸の後を追った。無駄のないフォームの俊足がすぐに菊丸に追いつく。気づいた菊丸がペースを落とした。あの二人は別々に走らせるべきだった、と気づいて彼は眉間の皺をさらに深める。あの二人ときたら、いつもつるんでは碌でもないことばかりしているのだ。
だがいまはあの二人にかまっている時ではない。振り向くと、ちょうど桃城がスマッシュを決めていた。パワーはまずまずだ。手元の指導ポイントをまとめたメモにそれを書き込んでいく。
「次は柔軟性を」
続けてそう記入したとき、彼の思考に先ほどの不二の顔が浮かんだ。有り余るほどの柔軟性で、いたずらっぽく笑うその表情を。
こうやって不二というのは、いない時でも彼を困らせる。


この時期のように練習に熱が入ると、部活が終わるころには19時を回っていることもざらだ。手塚の家は学校から電車で45分、さらにそこからバスで20分かかる。徒歩を加えればおそらく80~90分ちかくかかり、この学校に通っている生徒の中ではわりあい時間のかかる部類だった。それでも部長になったからには、みながきちんと下校するよう見送らなければならなかったし、日誌も付けなければならない。
几帳面な字で日誌を書き込む彼の姿を、たぶん、不二は見ている。
脊中ではのんびり不二が着替える音がしている。電車の路線が違うのに、こうして連れ立って帰るようになったのは2年の一のころからだ。彼が日誌を書くようになってから不二はこうしていつも彼に合わせるようにゆっくりと着替えをする。何にも動じない鉄面皮ではあっても、いつもこのときばかりは緊張が走った。もちろん本人は緊張しているなどとは感じていないけれど。

「最近、たるんでいるのではないのか。一年生も実力をつけているのだから、そんな調子ではランクング線で足元をすくわれるぞ」

背後でふっと笑った気配がする。

「そうだね。桃も海堂も、かなり鋭いスマッシュになってきてるみたいだ」

「ああ。だから油断をするな。今日のような浮ついた行動は慎め」

「確かに、」

まだ学ランを羽織っていない不二が、手塚の背を一瞬かすめて彼の正面に座る。その表情はまったく反省などしている様子もなく、いつものあの笑顔が浮かんでいる。

「今日は浮ついてたかも知れないな。だって」

不二は手塚の左手から銀の細いシャープペンシルをやわらかく奪った。細い指が器用にそれを使って日誌に書かれた日付を囲む。

「今日は君の誕生日だろ」

手塚は一瞬、視界が揺れたのかと思った。思ってそれが気のせいだと気づく。彼にはらしくもなく奪われたペンをとり返すこともなく、ただ黙って不二の顔を見ている。

「何かお祝いがしたいんだけど?」

不二はいつもと違う色で笑った。手塚はあいにくとこういったとき、どうしていいのかわからない男だった。けれどそれは最近、不二に教えられたばかりだ。このまま不二のペースというのは、プライドの高い彼には許せないのだ。
彼は笑顔のままの不二の手からペンをとり返す。少し驚いた彼の顎を掴んで引き寄せた。いつも感情のうまく読めない不二を驚かせることができたのに、彼は多少の結愉悦を覚える。
唇を離すと、ふせられた長いまつげが目に入る。手塚は目をそらして、少しだけずれた眼鏡をなおした。

「…君が、こんなこともできるようになるとはね。やっぱりひとつ大人になったから?」

「…別に関係ないだろう」

落ちた声のトーンにも、不二は笑った。

「ねえ、何か欲しいものはある?何がいいかな」

何が面白いのか、不二は機嫌よく笑い続けている。

「そうだな」

手塚は書き終えた日誌を閉じる。ぎっと音を立てて立ち上がり、いつもの机にそれを几帳面においた。

「では、次のランキング戦で必ずレギュラーを勝ち取れ」

振りくと不二と視線がかみ合った。彼は一拍置いた後、こぼれるように微笑む。

「もちろん、必ず」



さてランキング選では、もちろん不二は勝ち上がり、早々にレギュラーを獲得した。それを決定づけた圧勝のあと、不二は彼に目配せして微笑んでみせた。それに気を取られてしまい完璧を貫いてきた彼はうっかり自分の試合を忘れそうにあったのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お粗末。
逆っぽいとか、そんなこと思ってないよ!
不二先輩には腹黒とかまおうとか、まあいろいろありましたけど。

個人的には不二先輩は、普通の人だと思ってます。ふつうだけどちょっと変わってるという。その変わってる具合が絶妙で、菊丸先輩にはそれが楽しくて好ましいものにうつるのですが、四角四面の部長には、(特に最初は)全く理解できないんです。
ただ、だんだんとその不思議さに惹かれてしまうという。理解しきれないからこそ、いい、といいますか。
で、気がついたら、その不思議さを手放せなくなってしまうという。ね。そういう感じで好きでした

ちなみに私にとっての最萌シーンは、手塚部長が顧問の先生に間違われていた時、後ろで噴出している不二先輩でした。
かわゆい。
ここまでもしお付き合いいただいていた方、いらっしゃいましたら、ほんとにありがとうございましたっっ。
ということで部長、おめでとうございます。

PR
この記事にコメントする
お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新コメント
[08/24 イチ]
[08/24 ミク]
[11/15 イチ]
[11/15 しずく]
[01/12 イチ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
甘 イチ
HP:
性別:
女性
職業:
妄想家
趣味:
妄想
バーコード
ブログ内検索
P R
Powerd by NINJAブログ / Designed by SUSH
Copyright © イチの萌え日記 All Rights Reserved.
忍者ブログ [PR]